リアルな40歳問題

20代から30代になった時は生きにくいと感じたことはあまりなかったし、30代でつらいことはそれなりにあったものの、どうにか生き残って、プロデュースなりディレクションなりを仕事にして40代に突入したけれど、初めは“黄金の40代を生き抜く”みたいな心境でいたのだが、40代というのはそんなに甘いものではなかった。先日もアラフォー女子会で来年40歳になる友人に「40代はしんどいから覚悟はしておいた方が良い」と伝えたくらいだ。

何がしんどいのか。

まず身体がすごくしんどい。特に女性の場合は生理の時は以前よりも体調も気分にムラがある。私の場合はニーム茶やアサイーざくろジュースなどを飲んでいるので、ムラはそれほどではないし、痛みもひどくはないし、28日周期できちんと回っているので、最初に生理が来るのが土日なのが幸いしてはいるものの、2日目と3日目は本当に身体が重い。

ただ身体の不調は体型のゆるみなどにも如実に現れてきて、私も最高体重を記録したときはすごく焦ったし、この年代の人の身体には成人病や腰痛など慢性病の諸症状が少しずつ現れるようになる。私の場合は腰痛とは無縁で、今のところ体調管理をしているから成人病とも無縁だが、歯の劣化を少しずつ感じているので歯医者に行かねばと思っている。歯医者は嫌いだが、現実を知るというのも大事なので医者も検査も行っておくに越したことはないと思う。

恋愛に関しても30代の頃はまだ若く見られていて、現役感はあったが、40代で今も私は若くは見られていても、体型は足りないし、また成熟が足りないというのも未熟な気もして複雑な心境にもなるが、幸い私は恋愛体質ではないのであまり深く考えないでいる。ただ結婚、出産は年々厳しくなりつつあることは実感している。

私は仕事に関してはフリーランスで不安定で先が見えないというしんどさも抱えているが、それは私個人の問題で、幸か不幸か独身なので自分一人のことを考えていればよい。ただもちろん私一人のことだけ考えているのではなく、私は親とも同居しているのだが、幸い両親はそれなりに身体の不調はあるものの、大病を患っているのではないし、食事も作っていてくれたりするので、私は恵まれていると思う。しかし私の同年代の友人たちを見ると結婚している人は子育てに奔走していたり、親の面倒を見たりと大変である。

私の今の環境は既婚・出産経験者が多く、先日一緒に仕事をしたディレクターは来月出産というのに仕事をしている。2回目で帝王切開だから日にちも決まっているし、両親は隣に住んでいて面倒を見てもらっている、旦那様はテレビの局員という、本人も優秀だけれど極めて恵まれた環境にいてタフに仕事をこなしていた。

その一方でプロデューサー女史の場合はお母様は寝たきりで、子供は小学校に入学したばかりで仕事を抱え込んでいる上に今度人事異動になり、休職をしようかとも考えているようである。いずれにせよ仕事のことだけ考えるのではなく、否が応にも家のことを考えざるをえないし、独身の私もいずれは両親の面倒を見るということも考えなくてはいけないのだと痛感する。

私の姉や友人などは40代にして伴侶を亡くしたりして喪主となる人もいるのだが、結婚すれば婚家の家族とのつき合いも当然出てくる。私の友人でしっかりしている女社長は「持つべきものは稼ぎの良い亭主、実家が裕福な亭主」と断言し、まさにその言葉を地で行っている。

先日大学時代の友人の家に遊びに行ったのだが、私たちはともに文学部で大学時代に社会で生き抜くなどという考えもなしに過ごしていたのだが、今18歳に戻るとしたら法律とか経済を学びたかったと語り合っていた、私は著作権のスペシャリストになって知的財産を扱う仕事をしてみたかったのだが、友人は法律でも何でも社会を生きる上で役に立つ知識というものがほしかったとしみじみ語っていた。40年も生きていればそれなりのことは積み重なる。彼女は彼女なりに様々なことに直面していて、大変だねと安易に同様の言葉をかけるのはたやすいのだが、人は多かれ少なかれ大変なことは抱えていて、それから逃げることはできないし、受け入れていくしかないのである。その覚悟を決めることこそが重要なのだ。

四十にして惑わずというのは、今より平均寿命が短かった頃の言葉なのだと思う。40代は常に何かしら思い惑うものであるが、様々な問題に関して腹をくくるということこそが「惑わない」につながっていくのではないかと思う。

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