独立時代

アクセスカウンタ

zoom RSS ザ・ビーチボーイズの公演ではなんとなくアウェー感を抱いてしまった・・・

<<   作成日時 : 2012/08/22 04:40   >>

トラックバック 0 / コメント 0

イギリスは今年はエリザベス女王の即位60周年とロンドン五輪が重なったのだが、五輪開催というのは国家を世界に知らしめるプロモーションのようなものなのに結局私たちがイギリスについて強く印象を受けたのはブリティッシュロックで、これ以外に世界にアピールできるものがないのではないかと思うくらいだった。

かくいう私もブリティッシュロックはかなり好きだし、かなり思い入れがあるのだが、五輪のパフォーマンスで一番印象深かったのはキンクスのレイ・デイヴィスによる「ウォータールーサンセット」。会場がシャララー〜というパートを大合唱していて、いかにこの曲が愛されているかがよくわかったからである。

Ray Davies (of the Kinks). - Waterloo Sunset
最初にかかっているのはビートルズのA day in the life。その後でレイ・デイヴィスが車で登場する。


数あるイギリスのバンドの中でもキンクスはYou really got meにしてもAll day and all of the nightにしてもギターリフがかっこいいけど、いつの時代に聴いてもキャッチーである。さらに「サニー・アフタヌーン」「ウォータールーサンセット」では日常の何気ない情景を味わい深いメロディで構成し、さらにLolaやDaysまで深化していく。このバンドの影響を受けていないイギリスのバンドはいないのではないかと思えるくらいだ(モッズの先駆で我らがアイドル、ポール・ウェラーがやっていることはキンクスの延長線上にあるし、兄弟仲の悪いバンドという点でも明らかにオアシスの先駆)。本当にキンクスの曲はメロディ、ギターリフがカッコいい。

そんな五輪の後で観たザ・ビーチボーイズの来日公演はブリティッシュ・インベイジョンが吹き荒れた60年代において、このバンドだけが同時代で唯一にライバルになりえたアメリカのバンドだったのだなとつくづく思ったのだが、色んな意味でカルチャーショックを受けた。

会場はQVCマリンフィールドで、後楽園よりは浜風の匂いの届くこのスタジアムの方がビーチボーイズの公演にふさわしい気がしたのだが、最寄の海浜幕張駅には年配の人々でごった返していた。この駅には幕張メッセの撮影などで訪れたこともあり、展示会が多いからディズニーランドへ行くファミリーや若者でいっぱいの舞浜駅と比較すると明らかに年齢層は高い。しかしそれ以上にこの日は年齢層の高い人々が見受けられ、まさかみんなビーチボーイズのファンというわけではないだろうなと思っていたら、正にQVCマリンフィールドまで巡礼のように大勢の人々が歩いていた。

ビーチボーイズの公演は19時からだというのに16時30分にはプログラム購入者が行列していて、後で買えば良いやと思っていたらあっという間に売り切れた。

以前観たレディオヘッドの公演ではダイビング禁止などの注意書きが出ていたのだが、年配の客が多いから当然そんな告知はなかった。ただ熱中症に注意、具合の悪い方はスタッフに申しつけてくださいという告知がやけに目についた。

16時30分に星野源が完全アウェーの中で淡々と歌っていた。ザ・ビーチボーイズの来日公演でなぜ星野源なのかといえば、星野源がザ・ビーチボーイズのファンで昨年発売された「Smile」のボックスセットを当然購入していてアートワークを絶賛していたが(当然私も購入し、部屋のインテリアになっている)、プロモーターが星野源のライブを観て、出演を依頼したらしい。そこで拍手が起きたのだが、年配のオジサマたちが「なかなかいいじゃん」とやけに上から目線であった。

会場で星野源より盛り上がっていたのが70年代のバンド、アメリカのパフォーマンス。私はこのバンドを全然知らないのだが、会場のロックオジサマたちにとっては親しみがあるらしく、いちいちあのアルバムがどうだったとか次はヒットした曲だとか名曲だとかやたらと蘊蓄を語る姿が見受けられた。この年配のロックファンの中にあって私は若い部類に入り、思いっきりアウェーであることを痛感した。

そんな中で「ニューヨークシティセレナーデ」のヒット曲で知られるクリストファー・クロスがゲスト出演で登場し、相撲取りのような体型になっていたのだが、ボーイソプラノのような美しい声が会場に響き渡り、容貌とのギャップも相まってひときわ歓声が起こっていた。ヴァン・ヘイレンのデイヴィッド・リー・ロスがザ・ビーチボーイズの「カリフォルニアガールズ」をカヴァーした時にクリストファー・クロスはザ・ビーチボーイズの故カール・ウィルソンと一緒にバックコーラスで参加していたので、ザ・ビーチボーイズの公演でも是非出演して頂きたいと思ったのだが、この曲ではかなわなかったものの、「ココモ」ではゲスト出演し、ザ・ビーチボーイズにしては退屈な曲にあってクリストファー・クロスの声が美しく響き、救われた気がした。

さて肝心のビーチボーイズの公演なのだが、年配のファンは大丈夫なのかと思えるほど立ちあがっていた。最初に初期のナンバーのメドレーをやった後でブライアン・ウィルソンの楽曲「サーファーガール」「ドント・ウォーリー・ベイビー」の旋律が流れ、ブライアン・ウィルソンのパートではとりわけ会場が沸く。

その後で怒涛のホットロッド・メドレーになり、この流れの締めは当然「アイ・ゲット・アラウンド」だった。

途中でクイーンがフレディ・マーキュリーを追悼するように、ブライアンの亡き弟たち、デニスとカールを追悼する時間があり、デニスの場合は「Forever」を歌うデニスの映像が流れて、グッときたのだが、カール追悼はというと「God only knows」を歌う姿がスクリーンに映し出され、ザ・ビーチボーイズの中でも珠玉の名曲をここでやるのと思ってしまった(ブライアン作曲なのに)。カールが作った曲では「Feel flows」が私は好きである。

もちろん新曲「That's why god made the radio」、大ヒット曲「カリフォルニアガールズ」や「グッドヴァイブレーション」「サーフィンUSA」も演奏され、平均年齢70歳のメンバーたちが33曲歌いきっていた。サポートメンバーの助けは必要だが、ハーモニーとサウンドは厚みがあった。個人的には「サーフスアップ」は無理にせよ(ブライアンのソロみたいな曲だからねえ)、「ディズニーガール」は聴きたかった。

ブライアン・ウィルソンが歌いまくっていたというわけではないのだが、今回の公演の意義はブライアン・ウィルソンが戻ってきたことにあり、すっかり座敷童子状態というかそこにブライアンがいるだけで良いという感じであった。活動50年の歳月の中には確執、喪失など様々なドラマがあったにせよ、こうして再び集まって演奏できたことこそが重要なのだと思う。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ザ・ビーチボーイズの公演ではなんとなくアウェー感を抱いてしまった・・・ 独立時代/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる