もし私がペアを組むとしたらパートナーはライアンが良い―アメリカン・ダンス・アイドル シーズン6
「アメリカン・ダンス・アイドル シーズン6」もいよいよトップ14である。そして今回はレベルの高いダンスが多かった。逆に見劣りするダンスから言及した方が話は早いかもしれない。
相対的に評価が低かったのはケヴィン&カレンのブロードウェイダンス。ケヴィンもカレンも非常にダンサーとして魅力があり、カレンはスタイル抜群でセクシーで、いつも堂々としている。今のところ一番評価の高いジェイコブ・カー&アシュリー・ディレロのペアがタビサ&ナポレオンのヒップホップの課題をやって、高評価を得ていたけれど、カレン&ケヴィンのヒップホップの課題のカレンのパフォーマンスの方がカッコ良かった気がするし、なんといっても女子の中で一番華がある。シーズン5で一番華があったケイラは後半にブランドンと組んでようやく本領を発揮できたが(リルCがブランドンに「ケイラを輝かせてくれてありがとう」と言っていた)、ケヴィンはストリートダンサーとして健闘はしているものの、カレンの相手にして持て余しているんじゃないかと思う。
シーズン5でブランドンはパートナーを輝かせる能力があり、ジャニーンもケイラも彼を相手に生き生きと踊っていたが、ブランドン自身は性格も明るくて敏捷性のあるジャネットとのコンビによって前半専門外の分野をぶっちぎりに飛ばしていて、やはりパートナーの相性というのは本当に大事だと思った。
シーズン5前半のもう一方の主役はアデー&メリッサで、バレエダンサー出身初のファイナリストのメリッサが才能を発揮できたのは運動神経抜群にして落ち着きのあるアデーと組んでいたからだと思う。伝説の乳がんのダンスもこの2人のコンビならではの作品だった。アデーもジャネット同様にトップ4に残ってほしかったダンサーだ。
なんだかシーズン5の回顧ばかりしているが、それだけシーズン6の特徴が見えてきたからだ。
ケヴィン&カレンに話を戻すと、アダム・シャンクマンのようなブロードウェイで「ヘアスプレー」を演出した人が審査員にいてよかったのは振り付けの狙いと、演じる側の困難さをちゃんと理解して批評をしていたからだ。ただ今回の振付師は空間を広く使いこなしてはいなかったし、タイス・ディオリオほど演出意図が明確ではなかったし、演じる側としては非常にやりにくかったのではないかと思う。嘆くべきはくじ運の悪さだと思う。ただカレンが本来の実力を発揮できないのは少し寂しいとは思う。
あと気になるのがビクター&チャニングのカップル。どちらもコンテンポラリー出身で前回はステイシー・トゥーキーのコンテンポラリー、今回はタイス・ディオリオのジャズの課題で、ブラックバードをテーマにしたコンテンポラリー寄りの作品だから、本人達にとっては有利な課題なのに、タイスの振付は面白いのに、ダンサーたちは上手いけど全然カリスマ性がない。これは結構問題である。とりわけストリート系のラッセルやレガシーが専門外のダンスで高い評価を得ている中で、同じジャンルのジェイコブの評価がうなぎのぼりの中でビクターの個性は埋もれている。
ジェイコブ&アシュリーに関しては現在エース級の評価がされている。正直今回のタビサ&ナポレオンのヒップホップはいつものような演出に面白みがないし、あまりストリートダンスの匂いがしない。ライアンとエリノアが苦戦していたリルC振付のヒップホップと比べると難易度や要求も全然違うから(あれは純度100%のヒップホップ)、一概にヒップホップと言っても難しいものだと思う。ただアシュリーのダンスへの情熱と学習能力は目を見張り、エース・ジェイコブに負けない存在感を発揮している点はすごいと思う。
Ashleigh and Jakob - Hip Hop
前回はひどかったネイサン&モリーはロリー・アン・ギブソンのジャズ、別名ロリーズ・ブート・キャンプ(笑)で汚名を挽回したが、シーズン5のブランドン&ジャニーンの「バトル・フィールド」と比較すると甘いなあと思ってしまった。
前回ボトム3に入ったエリノア&ライアンはシーズン2の準優勝者トラヴィス・ウォール演出のコンテンポラリーが課題。正直トラヴィスのコンテンポラリーは若いせいかミア・マイケルズ、ステイシー・トゥーキー、タイス・ディオリオなどと比べると世界観が小さくて、恋人同士の関係ばかりがテーマなので私としては面白みがないのだが、ただ自分自身がコンペティションを経験しているだけあって、ダンサーの資質を見極めながら、どういう見せ方をすれば視聴者に受けるのかがよくわかっていると思う。シーズン5のジャニーンはジェイソンとのトラヴィスのコンテンポラリーを踊ったことで優勝候補として頭角を表すようになったし、ライアンは社交ダンス出身者でありながら恵まれた身体能力を活かし、エリノアも適応能力を生かして、両者ともに作品世界に入り込んでいてダンスは良かった。ライアンは身体を鍛えていてエリノアがどんな体勢で飛び込んできても難なく持ち上げられるから、私はダンスは踊れないけど、ダンスのパートナーとしてはライアンのような人が頼もしくて良いと思う。
世界観に面白みはないけれど、純粋にダンスとしては美しいとは思う。
ただトラヴィスは卒業生ということで課題評価されている感じがして、ダンス・アイドル演出家としては良いのかもしれないけれど、他の領域ではどうなんだろうと思ってしまった。
個人的にはノエル&ラッセルのフォックストロットとキャサリン&レガシーのパッソ・ドブレが気に入った。ノエル&ラッセルは楽しそうで、ラッセルは特にノエルを持ち上げていても笑顔が絶えなくて(シーズン5のフィリップのリフトの時の顔の歪み具合はある意味すごかった)、専門外の分野でもちゃんとこなせるのが素晴らしい。
Noelle&Russell - Foxtrot
同じことはレガシーにも言えるのだが、レガシーの場合は本人の類まれな身体能力と努力、あとパートナーがキャサリンという有能なダンサーとパートナーを組んだことが良い影響を与えていると思う。今回はキャサリンがレガシーを引っ張っていた感じだ。
Legacy & Kathryn
いずれにせよアメリカン・ダンス・アイドル シーズン6のトップ14も見ごたえがあった。相対的にはシーズン5よりレベルは高いし、競争も熾烈であるし、華やかで楽しい。
相対的に評価が低かったのはケヴィン&カレンのブロードウェイダンス。ケヴィンもカレンも非常にダンサーとして魅力があり、カレンはスタイル抜群でセクシーで、いつも堂々としている。今のところ一番評価の高いジェイコブ・カー&アシュリー・ディレロのペアがタビサ&ナポレオンのヒップホップの課題をやって、高評価を得ていたけれど、カレン&ケヴィンのヒップホップの課題のカレンのパフォーマンスの方がカッコ良かった気がするし、なんといっても女子の中で一番華がある。シーズン5で一番華があったケイラは後半にブランドンと組んでようやく本領を発揮できたが(リルCがブランドンに「ケイラを輝かせてくれてありがとう」と言っていた)、ケヴィンはストリートダンサーとして健闘はしているものの、カレンの相手にして持て余しているんじゃないかと思う。
シーズン5でブランドンはパートナーを輝かせる能力があり、ジャニーンもケイラも彼を相手に生き生きと踊っていたが、ブランドン自身は性格も明るくて敏捷性のあるジャネットとのコンビによって前半専門外の分野をぶっちぎりに飛ばしていて、やはりパートナーの相性というのは本当に大事だと思った。
シーズン5前半のもう一方の主役はアデー&メリッサで、バレエダンサー出身初のファイナリストのメリッサが才能を発揮できたのは運動神経抜群にして落ち着きのあるアデーと組んでいたからだと思う。伝説の乳がんのダンスもこの2人のコンビならではの作品だった。アデーもジャネット同様にトップ4に残ってほしかったダンサーだ。
なんだかシーズン5の回顧ばかりしているが、それだけシーズン6の特徴が見えてきたからだ。
ケヴィン&カレンに話を戻すと、アダム・シャンクマンのようなブロードウェイで「ヘアスプレー」を演出した人が審査員にいてよかったのは振り付けの狙いと、演じる側の困難さをちゃんと理解して批評をしていたからだ。ただ今回の振付師は空間を広く使いこなしてはいなかったし、タイス・ディオリオほど演出意図が明確ではなかったし、演じる側としては非常にやりにくかったのではないかと思う。嘆くべきはくじ運の悪さだと思う。ただカレンが本来の実力を発揮できないのは少し寂しいとは思う。
あと気になるのがビクター&チャニングのカップル。どちらもコンテンポラリー出身で前回はステイシー・トゥーキーのコンテンポラリー、今回はタイス・ディオリオのジャズの課題で、ブラックバードをテーマにしたコンテンポラリー寄りの作品だから、本人達にとっては有利な課題なのに、タイスの振付は面白いのに、ダンサーたちは上手いけど全然カリスマ性がない。これは結構問題である。とりわけストリート系のラッセルやレガシーが専門外のダンスで高い評価を得ている中で、同じジャンルのジェイコブの評価がうなぎのぼりの中でビクターの個性は埋もれている。
ジェイコブ&アシュリーに関しては現在エース級の評価がされている。正直今回のタビサ&ナポレオンのヒップホップはいつものような演出に面白みがないし、あまりストリートダンスの匂いがしない。ライアンとエリノアが苦戦していたリルC振付のヒップホップと比べると難易度や要求も全然違うから(あれは純度100%のヒップホップ)、一概にヒップホップと言っても難しいものだと思う。ただアシュリーのダンスへの情熱と学習能力は目を見張り、エース・ジェイコブに負けない存在感を発揮している点はすごいと思う。
Ashleigh and Jakob - Hip Hop
前回はひどかったネイサン&モリーはロリー・アン・ギブソンのジャズ、別名ロリーズ・ブート・キャンプ(笑)で汚名を挽回したが、シーズン5のブランドン&ジャニーンの「バトル・フィールド」と比較すると甘いなあと思ってしまった。
前回ボトム3に入ったエリノア&ライアンはシーズン2の準優勝者トラヴィス・ウォール演出のコンテンポラリーが課題。正直トラヴィスのコンテンポラリーは若いせいかミア・マイケルズ、ステイシー・トゥーキー、タイス・ディオリオなどと比べると世界観が小さくて、恋人同士の関係ばかりがテーマなので私としては面白みがないのだが、ただ自分自身がコンペティションを経験しているだけあって、ダンサーの資質を見極めながら、どういう見せ方をすれば視聴者に受けるのかがよくわかっていると思う。シーズン5のジャニーンはジェイソンとのトラヴィスのコンテンポラリーを踊ったことで優勝候補として頭角を表すようになったし、ライアンは社交ダンス出身者でありながら恵まれた身体能力を活かし、エリノアも適応能力を生かして、両者ともに作品世界に入り込んでいてダンスは良かった。ライアンは身体を鍛えていてエリノアがどんな体勢で飛び込んできても難なく持ち上げられるから、私はダンスは踊れないけど、ダンスのパートナーとしてはライアンのような人が頼もしくて良いと思う。
世界観に面白みはないけれど、純粋にダンスとしては美しいとは思う。
ただトラヴィスは卒業生ということで課題評価されている感じがして、ダンス・アイドル演出家としては良いのかもしれないけれど、他の領域ではどうなんだろうと思ってしまった。
個人的にはノエル&ラッセルのフォックストロットとキャサリン&レガシーのパッソ・ドブレが気に入った。ノエル&ラッセルは楽しそうで、ラッセルは特にノエルを持ち上げていても笑顔が絶えなくて(シーズン5のフィリップのリフトの時の顔の歪み具合はある意味すごかった)、専門外の分野でもちゃんとこなせるのが素晴らしい。
Noelle&Russell - Foxtrot
同じことはレガシーにも言えるのだが、レガシーの場合は本人の類まれな身体能力と努力、あとパートナーがキャサリンという有能なダンサーとパートナーを組んだことが良い影響を与えていると思う。今回はキャサリンがレガシーを引っ張っていた感じだ。
Legacy & Kathryn
いずれにせよアメリカン・ダンス・アイドル シーズン6のトップ14も見ごたえがあった。相対的にはシーズン5よりレベルは高いし、競争も熾烈であるし、華やかで楽しい。
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