イングランド・プレミアリーグ

私は父の影響は受けているけれど、父の考えに迎合するつもりはない。

ただ酒を飲みながらサッカーの話をしていたら父のビジョンと私のビジョンが近くなってきたことに驚いた。

サッカーに関しては私はリーガ・エスパニョーラが好きだが、プレミアリーグも好きである。

父はもっぱらプレミアリーグびいきで去年まではクリスチアーノ・ロナウドがお気に入りだった。ドリブルも良く、アシストもでき、フリーキックもヘディングも上手く、現代サッカーに必要な全ての要素を持っている上に顔も良い(?)というのが理由だった。父はヘテロセクシャルだが、どうもフィーゴやクリスチアーノ・ロナウドのようなサイドを駆け抜けるイケメンプレイヤーが好きらしい。

クリスチアーノ・ロナウドがいたから当然父はマンUびいきだったが、私はリバプールとアーセナルびいき。

リバプールがチャンピオンズ・リーグを制した翌年に日本に来たのだが、私は特等席で観戦していた。ジェラードが私の目の前で素晴らしいミドルシュートを決めた瞬間に私はこの人に一生ついていこう(?)と思った。


あのミドルシュートがスティーブン・G・スペシャルというらしい。その時はフェルナンド・トーレスはいなくてクラウチがいたが、シャビ・アロンソが中盤で効いていた。

ジェラードはチームの精神的支柱であり、プレイヤーとしても文句なしにトップクラスであるが、ジェラードを支えていたのはシャビ・アロンソのような気がしている。いつも少し引いたところにいて広い視野を持ち、中盤から長く鋭いパスを出したことで何度試合の局面が変わったことだろう。リバプールの今季の不調の原因は明らかにシャビ・アロンソの不在で、ジェラード自身同じように発言をしていた。

スペイン代表が強いのは中盤にマルコス・セナとシャビ・アロンソがいて、その前にシャビ、イニエスタ、シルバがいて、セスクのような選手ですらレギュラーが約束されていない。その前方にはフェルナンド・トーレスとビジャがいるのだ。

父はクリスチアーノ・ロナウドがレアル・マドリードに行ってからすっかり彼に対する興味が失せてしまったようである。またマンUに関してはテベスの不在も残念がっているようだった(それでもルーニーやファン・デル・サールは好きみたいだ。私はギグスが好きだけど)。しかし贔屓のチームがなくなった方が割と試合そのものを楽しんでいるようである。

最近父が面白がっているのはアーセナルのセスクとアルシャフィンのコンビだ。

セスクは昔から味方に針穴を突くようなパスを出せるし、自身もゴールを狙いに行く。アルシャフィンは去年のEURO2008のデビューが鮮烈で不敵な面構えとゴールを狙いに行く嗅覚が気に入ったが、アーセナルでも常にゴールへと向かう姿勢に魅せられる。アーセナルは得点源のアデバイヨルがいなくなり、ロシツキやウォルコットがケガしているし、優勝争いやチャンピオンズリーグを戦うにはあとカードが2枚ほど必要だが、それでもこの2人を観ているのは楽しい。

チェルシーはドログバとアネルカのコンビが磐石で中盤にはランパードはもちろんバラックもデコもいる。私はイングランドではジェラードやランパードのような運動量が豊富でチームに献身的なプレイヤーが好きである。

父もランパードも好きだが、最近は結構ジェラードがお気に入りなようで「ジェラードは最高だ。顔もカッコ良いからなあ」と言っていた。そりゃあそうでしょう、私が見込んだ男だものと思ったのだが、口には出さずに思いっきりほくそ笑んだ。どうやら父の方が私の好みにようやく(?)追いついてきたようである。

イングランド・プレミアリーグの魅力はサッカーの展開が速いことにある。ただ開幕から3ヶ月で上位チームと下位チームの差が開いてしまっているのが残念だ。リーガ・エスパニューラは地域ごとに民族ごとに特色があって上位相手でも意地になって戦うからジャイアント・キリングの楽しみがあるのだけれど。

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